心のバリア 在岡山タケオ氏 投稿日: 2月17日(土) 私は約6年前に不慮の事故で頚椎損傷となり、四肢麻痺で車椅子の生活をしています。 残る人生を施設で、或いはベッドで過ごすことも覚悟しました。 そのように生活している人も大勢居ます。 幸せなことに私は在宅で過ごすことが出来ています。 今の世の中は、まだ少ないとはいえ車椅子などに対応した設備が増えています。 多少の不便があっても『人』が居る限り、声を掛ければ助けて下さいますし 逆に声を掛けてくださることもしばしばです。 そして更にユニバーサルに変わってゆくことを願っています。 そうです、一旦踏み出せばバリアも不便も何とかなるのです。 一番大きなバリアは心です。 それは障害者を見る目と、それ以上に障害者自身の心です。 自ら弱者と決め付けて、頼ることだけ考えているとすれば、 体の障害が無くとも辛く寂しいことでしょう。 但し、中途障害者の心のバリア解除は、人それぞれですが時間が掛かります。 それまで出来ていたこと、無意識のうちにやっていたこと、 生活の大部分を介助者に頼らざるを得ないもどかしさ、乱暴になったり、 大声を出してみたり、物を投げつけたりと大変な葛藤の時期を経験します。 このバリアを乗り越えると障害者としての初心者マークが取れるようです。 上にも下にもきりの無い人生、こうして今があることに感謝して、 せめて頭でも動かしておこうと、見ること読むこと、 そしてこうして綴ることを楽しむ日々です。