美山の里 投稿者:関西のヒマジン 投稿日:2007年 9月11日(火) 高山寺から滝又滝へ「木霊」でも紹介しましたが、昨年、会社の仲間と行った京都の北部「芹生の里」が好評で、 今年は新たに2名が加わり6名で「芹生の里」より西北の福井県に近い「美山の里」まで足を伸ばしました。 両方の里山とも清流沿いにありますが、「芹生の里」は分水嶺の地点にあるのに対し、「美山の里」は、山陰の注ぐ大河、 由良川沿いにあるので、どちらかといえば福井県により近いと言えます。 美山の里」は、かやぶきの農家が多く残っており「かやぶきの里」として町おこしに力を入れている所でもあります。 そして、ここは、岐阜県の合掌造りの里「白川郷」ほか1箇所とともに国の重要伝統的建築物群保存地区の指定を受けており、 最近では徐々に人気も高まっているところだそうです。 私達は、京都桂から車2台で、目的地に向かうことにしました。 京都桂から目的地までは車で2時間もあれば行けるので、途中にある「栂ノ尾高山寺」で途中下車して、お寺を拝観しました。 高山寺は世界文化遺産に登録されたそうで、「石水院」をはじめ多くの国宝があるお寺です。 その中でも「鳥獣戯画」は特に有名ですが、お寺の話では、現在お寺の中には複製品がおいてあり、 本物は京都の博物館で展示中とのことでした。 また、秋は紅葉が有名で、お寺の周辺は見事な錦絵の世界に一変するそうです。 ただ、お寺の話では、紅葉の時期は、周辺の道路は渋滞で車が動かず、運良く境内に入れたとしても、築千年のお堂「石水院」は 立錐の余地も無いほどの人でうずまるので避けたほうが良いとのことでした。 今の時期はまだ残暑が厳しいのか参拝客もまばらで、国宝の掛け軸「明恵上人樹上坐像」(白洲正子さんの随筆で有名になりましたね) などをゆっくり拝観したり、栄西禅師が中国から持ち帰った日本で最初のお茶の木などを見ることが出来ました。 ○あかあかや あかあかあかや あかあかや あかあかあかや あかあかや月 ○山のはに われも入りなむ 月も入れ 夜な夜なごとに また友とせむ まだミンミンゼミが鳴く残暑の高山寺を出て、周山街道を通って目的地に向かいましたが、途中再び寄り道をして、 車1台がやっと通れる幅しかない脇道に入り「滝又滝(たきまたのたき)」に向かいました。 この滝は車を降りてから30分ほど歩いたところにありましたが、途中ヘビに出くわすやら、5メートルほどの 源流に近い川を8回横断しなければならないなど、滝に到着するまでは結構大変でした。 滝は落差が25メートルあり、途中で水の流れが二股に分かれていたので「滝又滝」という名が付いたのではないかと想像しました。 私達は滝又滝を後にして、いよいよ目的地「かやぶきの里」を目指しました。