2style.net


      
                             この1年(2009)
 
                                           投稿者:関西のヒマジン  投稿日:2009年12月27日(日)
  	

           師走も押し迫ってきたら人の動きも気ぜわしく、わが町でも郵便局やスーパーなどはいつもより大勢の人
           で賑わっています。
           普段はそんなに渋滞することもない道路も珍しく渋滞しているし、駅前の駐車場も満車の看板が出たり
           しています。
           世の中不景気とはいえいくばくかのボーナスが出たのでしょう。
           ボーナスの恩恵を受けない年齢になって一抹の寂しさが脳裏を掠めましたが、マイナス思考ばかりでは
           人間老けるばかり なので、気持ちを切り替え師走の町をあとにしました。

           (今年1年を振り返ってみて)

           今年は私にとって大きな節目の年でありました。
           今年の2月に長年のサラリーマン生活にピリオドを打ち、サンデー毎日の生活に変わったのです。
           退職した途端病気をする人がいるということを聞いたことがありますが、私の場合が正しくそれに
           当てはまりました。

           勤めているときに健康診断の腹部エコー検査で「胆のうに影あり。要再検査」と書かれた診断結果を
           家の近くの総合病院に持って行き、循環器内科で腹部エコーを調べてもらったところ、「胆のうに
           1センチのポリープがあるので、MRIと造影剤投与 によるCTの検査をする」とのことでした。
           MRIとCTの検査の結果、医師から「MRIでは7ミリのポリープが見られます。大丈夫だとは思うが、
           癌の可能性も否定できません。
           特にエコーには表れなかった胆のう壁の白い影が気になります」と診断されました。
           もう少し様子を見るかどうかとの判断を求められた私は、仮に癌であれば様子を見ることにより
           症状が悪化するより手術をしたほうが良いと考え、手術を希望しました。

           その後、外科に回されて外科の医師からは、「まだポリープは1センチほどで小さいし、白い影も
           多分大丈夫だと思いますがどうされますか」と再度判断を求められました。
           そのときは既に手術をすると決めていたし、胆のう手術はお腹に穴を開けて内視鏡で取り除くことが
      出来ると聞いていたので、即座に手術することを希望しました。
           そこで、医師がいうには「胆のうは腹部に穴を開けて内視鏡を覗きながら取り出すことが出来ますが、
      内臓に脂肪がたまっている場合は中の様子が見えないので、途中で20センチほどお腹を切る手術に
      切り替えます」ということでした。

           今振り返れば長年仕事はやってきたものの半人前でしかなかったし、退社後の居酒屋でのアルコールや
      スナック通いや麻雀などが辛うじて人並みだったように思います。
           毎日の遅い帰宅と不健康な生活が知らず知らずのうちに身体を蝕み、コレステロールや中性脂肪などが
      高い数値を 示していたのです。
           そして、50代になった頃はお腹周りに肉がつき無残な姿と成り果てていましたし、足腰が弱り階段は
      おろか坂道を歩くのさえ息切れする始末でした。
           何とかしなければという思いはありましたが、元来が怠け者なのに加え、仕事にかこつけてついつい
      普段の生活から脱し切れませんでした。

           退職は一つの区切りと同時に私には一つの契機となりました。
           これでは駄目だという思いから、一念発起し3月からフィットネスクラブでの運動を始めることに
      したのです。
           そして、更なる駄目押しが病気でした。
           それまで、フィットネスクラブでは水泳やストレッチやジョギングなどだらだらとやっていたのを
      ジョギングに絞込み週2回は必ず通い、1回30分走ることにしたのです。

           外科で手術を希望してから2ヶ月が経ち病院から手術の連絡がありました。
           内臓脂肪が気になりつつ手術を迎えることになりました。
           手術の前日は病院のお風呂に入り、看護士さんがお臍のゴマをオリーブオイルで丁寧に取り除いて
      くれました。
          「オリーブオイルで料理される心境ですね」看護士さんには未だ冗談がいえる心境でした。
           手術当日は手術用の服に着替えさせられ、移動式ベッドで寒々とした手術室に運ばれました。
           そこには医者と看護士ら4,5人が待機していました。
           早速、腕をまくられ「全身麻酔ですのですぐに眠くなりますよ」と言われて、麻酔剤の入った点滴を
      兼ねた? 静脈注射を打たされました。
           ・・・その後のことは全然覚えていません・・・
           医者に頬をたたかれたような感触で朦朧とした目を開け、続いて「無事終わりました。最初1時間を
      想定していましたが、 スムーズにことが運び30分で済みましたよ」という医者の声は、
      はっきりと聞くことが出来ました。
           そして、医者は「胆石でした。8個も出ましたよ」と言って黒い丸い小さな塊りを見せてくれました。
           私はポリープではなくて胆石だったことに正直ホッとしました。
           今、思うと、盲腸は30代前半に摘出しているのに時々盲腸のあたりや右のわき腹に盲腸のような
      鈍痛が襲い、 冷や汗をかいていたのは胆石のせいだったようです。

           かくして「腹腔鏡下胆のう摘出術」は無事終わりました。

           その後の経過もこの方法だとダメージが少なく、1週間したら痛みもあまりなくなり、8日目から
      ジョギングを 始められる状態でした。
           医学の進歩は目覚しいものがありますね。
           医者からもらった小さなビンに入った8個の胆石と1羽の小さな折鶴は何故か捨てられずに
      床の間に置いています。

           これを契機にフィットネス通いが続いているし、10月の和歌山マラソンでの好成績以来走ることが
      楽しくなりました。

           なお、私の信頼する女性から聞いた話では「60代の生活の仕方が70代になっての違いに出てくる
          ようです」とのことでした。
           この言葉を大切にして来年もジョギングを続けて行こうと思っています。

          「災い転じて福となす」1年でした。


           「参宮橋の駅から倶楽部への登り坂が年々きつく感じられる。」
             沼南ボーイさん!ヨガをなさっていることを「木霊」に書いておられましたよね。
      是非長く続けられますように。