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   湯島の白梅 


        投稿者:モンニョさん  投稿日: 2月 8日 


    

 切れるの、別れるのって、そんなことは、芸者の時に言うものよ・・・わたしにゃ、死ねって言ってください・・・

泉鏡花の「婦系図」の、お蔦と、主税の、別れの場・・・
つまり、湯島の天神さんに、ふと、思い立って行ってきました。

白い梅が、少し咲いていました。

その白い梅・・・じっと見上げていたら、去年、亡くなった友達のことが、思いだされ、なんだか悲しくなってきました。
長い間、一緒に見てきた梅の花・・・今年はひとりです。

白い梅は、お蔦さんにとっても、別れの背景の花。

白い花の色は、人の気持ちによって、白がピンクに見えたり、白がグレイに見えたりすると、よく、言われます。

ゆるやかな、女坂を、・・・いつか、すべてに別れがくる、覚悟せねばと、言い聞かせ、一歩、一歩、下りてきました。

湯島通れば、思い出す・・・なんとなく、せつない、ひとときでした。