California as I saw 投稿者:Steve Todaメール 投稿日:2016年 7月16日(土) カリフォルニア見たまま(2) これから住むことになるアパートに到着。 木造2階建ての白い建物。 2DKのユニットに駐在員4人で住んでいる。各部屋にベッドが2つある。 日本よりサイズが大きく台所とトイレ以外はカーペットが敷いてあるし、小さなテラスもついていて快適。 建物の裏表には木が植えてあって屋根付きのパーキング場が建物のまわりにならんでいる。 気にいったのは週1回掃除の人が来てきれいにしてくれること。 これはアパートについてるものではなく、 別に契約して会社が手配してくれたもの。 こちらでは一軒家に住んでいる人でもこれをたのんでいる人は 多い。 皆共稼ぎだから掃除する時間がないという。 少し離れたところに、プールがあり別のところには洗濯室がある。 コインで動き、乾燥機もある。洗濯して その後乾燥までしてしまうので独り者には助かる。 そういえばここでは洗濯物を外に干してはいけない。 アジアでは満艦飾に干してあるがここでは禁止されていてこれが町の景観が違う理由のひとつになっている。 この頃日本では乾燥機というものはまだ存在していなかったので随分便利だと思った。 アパートは中庭には芝生が植えてあってプールもあり、当時の日本の木造アパートに較べれば うんと立派なものだと感じた。 食事は料理好きなのがいて作ってくれた。 男の料理だからレタスのサラダにステーキそれに缶詰のスープを 温めたのが定番。 ご飯はナショナルの炊飯器があったので毎日炊いた。 当時は電子レンジはないので オーブンと冷蔵庫そして皿洗い機がキッチンにはついていた。 皿洗い機は使わなくて食器棚として使っていた。 というのは皿洗い機に入れるとき、さっとブラシなどで洗ってから入れるものなので何となく面倒で 自分達で洗っていた。 現在の我が家では毎日この皿洗い機を使っている。皿茶碗をさっと洗って突っ込んで おいて一杯になると回す。 人を呼んで食事をした時は沢山の食器を放り込んでおけば洗ってくれるので大助かり。 ここの台所はきれいでピカピカに磨いてあるのが多い。 煮物や炒め物はあまり作らないのできれいに保てる。 家庭によってはほとんど料理をしない。 昔、ジェームス・デイーンの ”理由なき反抗” という映画のシーンで 夜の食事はハムかなにかコールド・カットの肉を手でつかんで食べていたのを思い出すがあれ。 パーテイーで出るカナッペのようなものばかり食べる人もいる。 このあといくつかのアパートに住みました。 立派な建物のものもあり、比較的に安普請のものもあったが 一度5階建ての4階に住んだことがあり窓を開けたテラスの先はゴルフ場だったのがある。 プライベートコースで、 ともかく目の前にグリーンの芝生が広がり住み心地は最高だった。 ここは出ていくときに部屋中をぴかぴかに 磨いて釘穴まで塞いで出たら預託金が全部戻ってきて驚いたことも憶えている。 ここでは敷金とかはないが 代わりにデポジット(預託金)を例えば1ケ月分預けておき、出ていくとき壊したり汚したりしたものの修理代 として使う。 普通はどんなにきれいに掃除しても家主はいくらか取るものだがこの時は完璧に綺麗に したということらしい。 アパートに関して人種差別を受けたことがあります。 新しい駐在員が来たので彼とアパートを見にいったら、 昔来たことのあるところへ来て、昔と同じことを言われたのです。 ”あ、ここはもうふさがったので他を あたってくれ” と。 このことを先輩駐在委員にいったら、それは、差別されたんだと言うのです。 白人以外には貸さないというのが当時まれにあったのです。 今は法律で禁止されているので こんなことは許されません。 それと、このあと日本の高度成長期にはここアメリカでもソニーやトヨタや色んな日本製品が 溢れる様になり、日本人に対してはアメリカ人の対応が変わってきて国力というものはたいしたものだと 思いました。 現在ここではアパートは少なくなる傾向にあり、コンドと呼ばれる自分で所有する集合住宅が増えている。 日本ではマンションと言われるもの。それは アメリカでは住宅ローンの支払い利子は課税対象から はずされていてアパート住まいよりうんと節税になるので人々は住宅購入に走っているからである。 ただ、そのコンドミニアムの値段がどんどん値上がりしていて百万ドルもするものが出てきている。 つづく