地球温暖化−自由貿易 投稿者:風鈴 投稿日:2009年 9月26日(土) これは「道理が通らん」の文句でなく、強烈な自然災害がない限り人間習性は変わらなく、温暖化は必然 だろう、とは何の専門知識もない「ずぶの素人」の見解で、何も目新しくもありません。 二酸化炭素ガス放出は化石燃料消費にほぼ比例していて、国際エネルギー機関(IEA)の予測は ★現時点から2030年までに世界の総エネルギー消費が55%増加 ★中国、インド、他の開発途上国がその増加の75%を占める、とのことです。 下の上半分の地図は国別の購入力を示していて、青の国:日本、中国、インド、ドイツ、アメリカが 国としては一番購買力があります。 下半分は一人当たりの国内総生産高(GDP)で、国の購買力があるのに一人当たり生産高が低い国々が 今後に経済大拡張の候補者で、 中国、インド、それにロシア、ブラジル、メキシコとなり、これ等の国々 の面積は広く、合計人口は全世界の45%近くで、他の途上国も含めて、今後のエネルギー消費増加 75%を占めるとの予測です。 将来に中国、インド、ロシア、ブラジル、メキシコが日本、北米、ヨーロッパと同じ豊かさを求めても 拒否は出来ません。 私達の回りにある豊かさは自由貿易があってこそ存在で、つまり地球温暖化は自由貿易からの利益が 原動力と言えるでしょう。 近年の中国の莫大な黒字国際収支は輸出なしでは出来ません。原料を輸入、低賃金・石炭・原油・ 天然ガス消費で 生産、低価格製品を輸出、全ての生産過程と運送でエネルギー消費が必要で、多くの 製造された製品もエネルギーを使います。 化石燃料燃焼の効率を高めると二酸化炭素ガス放出は55%増加しませんが、効率向上には余計な費用が かかります。 これ等の国が果たして炭素ガスが少ないエネルギー消費に努力するか、は大いに疑問です。 企業と自由貿易は、その豊かさへの需要を満たす推進力になり、日本も今までのように輸出入で 活躍でしょう。 温暖化を緩和する為に世界の国々が自由貿易を制限するのは一つの手段ですが、一度開いたドアは 閉められません。 世界全部の国々が目先の利益、有利さ、便利さ、価格で動くのは当然で、 私達の日常生活でもアメリカ、中国からの原料、資材、製品、それに石油副産物製品を除いたら極端に 不便になります。 そこで企業と自由貿易の全世界への拡張が今後も地球温暖に輪をかけるでしょう。 世界の不景気で輸出入の減少は地球温暖化にブレーキをかけていたようなもので、その点では良い現象 だったと言えます。 今年の初めは不景気で北京周辺の工場の生産減少のお陰で、長い間見えなかった青空が見えた、 とかでした。