地球温暖化− ガス放出源 投稿者:風鈴 投稿日:2009年10月 1日(木) 又「どうも道理が通らん」とブッつきましょう。 とは言うものの「年をとると視力も思力も劣る事実」と「道理が見え始めたと思う錯覚」の乱戦でも あります。 その証拠は「ウー、ウー」と唸りばかりで、これが五棒でキンピラゴボウか、とは算数にもならんと 嘆くばかり。 フィリピン、ヴェトナムで台風の大雨で洪水、インドネシアで大地震、サモア島で津波と多くの人命 が失われてる最中に、 このような課題は不謹慎ですが、例外的な集中降水は地球温暖化に関連して いるのかもしれません。 下の円グラフは温室効果ガスが何処から出されているのか、少し古い2000年の世界総計の放出ガス 分析データです。 CO2 (二酸化炭素ガス)が一番話題になってますが、温室効果の一番のガスは水蒸気で36−70% を占めるとの事です。 しかし海や湖から自然に蒸発する水蒸気の量は過去50年間の急増化していないと仮定出来て、 結局は人間が製作したCO2、メタンガス、亜酸化窒素ガス、オゾン、フロンなどが原因であろうとの説 になってます。 グラフは水蒸気を除き、温室効果ガス主要のCO2、メタンガス、亜酸化窒素ガスが何処から出ている かを示していますが、古いデータで、ガスの測定は明らかな境界線もなく測定・推定誤差も大きいので、 あくまでも目安とだと解釈して下さい。 放出ガスの大きい順に、電力発電所21.3%、工場16.8%、車・運送用石油14.0%、農業・副産物12.5%、 化石燃料採掘・生産過程11.3%、家庭・商業・その他10.3%、土地開発10.0%、ゴミ処理等3.4%、 となります。 これは世界全体のデータなので日本に当てはまりませんが、発電所と工場を合わせて38%で一番 多いのです。 車の排気ガスが大問題だと報道されて、ハイブリッドや電気自動車へ向かってますが、第一の原因では ありません。 家庭・商業使用10.3%の一部になる日本のエコポイントも、少しの省エネにはなり精神的にエコへ貢献の 気持ちでしょうが、不景気脱出への消費促進政策に過ぎず、世界の環境に微々たる影響もなく、エコは 宣伝の商売道具でしかありません。 そこで電力発電所、工場、農業と副産物、化石燃料採掘・生産過程、土地開発でのガス放出に対し世界 共通な規制は何処にあるのでしょうか。現在はナーンニモありません。各国、各産業により事情が異なり、 多くの国が産業界の自制に任せているのが現状でしょうが、産業界の自制は財布と相談が先立ちで、 どうしても「いい加減」になってしまいます。 例えば世界中の火力発電所に一貫して適用されるガス放出規制などあって良さそうですが、誰が、どの国 が起案提出して規則設定を促すのでしょうか。世界中の専門家の情報や意見が必要で、国連は未だそれを やれる組織も能力もありません。 そこで京都議定書みたいに全体の放出ガスの目標に同意するくらいですが、日本が1990年レベルから 2020年度まで25%削減、アメリカが1990年レベルに戻すとか、多くの国は何の目標もない、 などと歩調がそろいません。 京都議定書から10年以上たっていて、世界情勢も随分変わり、再び中国、アメリカ、ロシア、インドを 含めて機構と規制を再編成する必要があるのでしょうが、世界の賢人誰一人も提案してなく、主要排出国 はそれを避けているのが実状でしょう。 お互いに人間を大量殺戮する核兵器についてさえ同意がないので、これは当然かもしれませんが。 発電所のCO2放出に関して、福岡県大牟田市の火力発電所の東芝の施設で放出ガスのCO2を分離して回収する 実験が始められた、との記事を読みました。分離した二酸化炭素を地下に埋めるそうですが、この方法は 弊害があると何処かで読んだことがあります。その弊害はともかく、まずCO2回収の実用的な過程に成功する と素晴らしいですね。 実験に成功しても実用化するまで5年以上かかるでしょうが、そうでなくとも他に価値ある技術を 生み出すかもしれません。