女性の貢献 2 投稿者:風鈴 投稿日:2013年 9月12日(木) IMF報告書を書いたのは女性、Evridiki Tsounta、エヴリディキ・ツァンタ経済学者、何と難しい名前でしょうか。 何処の国の名前かと不思議に思い http://blog-imfdirect.imf.org:80/bloggers/evridiki-tsounta/ を見ても分からない、 多分両親がトルコ・アフリカ・アラブ国からヨーロッパに移民し、名前をローマ字にしたので難しいのではないか、と勝手な憶測です。 IMFは世界中の国の人の集合体で日本人では篠原 尚之氏が副専務理事、 参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AF%A0%E5%8E%9F%E5%B0%9A%E4%B9%8B 研究者で橋本ゆう子氏 参考:http://www.imf.org/external/np/cv/AuthorCV.aspx?AuthID=180 などがいて、 報告書を書いたツァンタ経済学者は2006年くらいまでカナダ担当、今はラテン・アメリカの記事を沢山書いてます。 IMFの説明が多くなりましたが、報告書の題は「Why Are Women Working So Much More in Canada?」 「どうしてカナダでは女性が沢山働いているのか」 http://www.imf.org/external/pubs/ft/wp/2006/wp0692.pdf CBCの見出しは「Working women have kept Canadian economy strong」「働く女性がカナダ経済を強く保っていた」で 両者の意味が大きく違う、何処の国のマスコミも事実を報道でなく、都合の良いように捻り回すのは気に入りません。 最初のグラフはカナダの1990−2004年間に渡り15〜64才の労働人口推移です。 一番下の黒い線が男性、恐らくリストラ・失業でが男性労働人口は1990年を100%とし2004年には数パーセント減ってます。 青い線が女性の労働人口、2004年には7%以上増えているので、赤い線の総労働人口も2%くらい増えてます。 前回の表では6%増加でこのグラフは7%増加、どうして違うのか分かりません。 二番目のグラフは前回にあった経済協力開発機構、OECD諸国の女性労働人口率で、北欧諸国、スイス、カナダが トップグループで70%以上、次いでイギリス、ニュージーランドとかですが日本は60%と少し、日本より低いのはアイルランド、 スペイン、ギリシャ、イタリアの4ヶ国、これら4ヶ国は財政困難で緊縮政策の最中とは偶然ではなさそうです。 つい最近のBBC記事でギリシャの失業者率は27.6%、若い24才以下は64.9%、GDPは2007年に比べ25%減りました。 こうなると社会の下・中層にいる人達には惨めな生活だろうと同情します。ヨーロッパ連合から金を借りて緊縮政策を 強いられてますが悪循環になっている様子、悪い体制を長い間改正しなかったので起きている現象です。 日本の総負債はギリシャより高い、ギリシャのような財政に陥る前に大きな社会改正があることを願いましょう。 http://www.bbc.co.uk/news/business-23620444 三番目はOECD諸国の比較で、女性労働人口率と「何%の2才以下幼児が保育所に行ってるか」のプロットですが、 全体の女性労働人口との比較では意味がなく、「2才以下の幼児がある女性の就業率」の方がもっと正確でしょう。 前回に引用したBBCの記事には「日本は6才以下の子供がある女性労働人口は34%」とありましたが、 2才以下の幼児がある女性の就業率など統計が無い国が多いのかもしれません。 このグラフを見ると20%くらいの国はアメリカ、カナダ(ピンク)、日本(赤丸)、ニュージーランド、 それなのにアメリカ・カナダは女性労働人口が70%以上、日本・ニュージーランドは65%以下ということは、 日本はアメリカ・カナダより保育園が少ないのか、その他に何の理由があるのかなど調べてみます。