若者文化 投稿者:KOBUSHI 投稿日:2008年 3月30日(日) こぶし咲く 季節にひとは 会い別れ この季節、日本列島は「出会いと別れ」の季節でもあります。昨日「送別会」に出て来ました。 ローカル私学の「国際交流会館」の館長さんの退職を惜しむパーティです。 自衛隊退職後、この留学生寮の館長を5年勤められこの3月末をもって退職という訳です。 寺田さんと言いましていかにも実直、英語は話しませんが、世界9カ国、 19大学からの留学生達をじつによく面倒みてきた人です。館長3代目ですが、 今回初めてOBが集まってくれました。遠くはベトナム(卒業後べトナムにて日本語教師)、 山形、奈良(いずれも国際交流協会職員)福岡(九大博士課程)等から寺田さんの退職を惜しんで 駆けつけてくれました。(その中には日本人女性と結婚した者もいます) この御仁、過日大学主催の送別会の挨拶にてなんと「この5年間やるべきことはすべてやりました」 といってのけた人物です。八代でのペーロン大会への留学生の参加をはじめバス旅行など 「思い出づくり」に全力投球された人です。退職挨拶は宮本武蔵の「五輪の書」に言う 「われ事において後悔なし」の心境を彷彿とさせるものでした。 OB10名、現役35名、教職員7名のボランタリスティックなパーティでした。一年間の留学生活体験。 手を抜かない館長の厳しさと学生への思いやり。それをベースに世界に広がる若者たちの ネットワークがしっかりと根付いていると実感しました。 留学生数に関してかつて中曽根首相時代に10万人計画が打ち出され、現在すでに約12万人を達成して おりますが、それでも現政府はやや減少気味のここ数年の現状に危機感を持っており経済財政諮問会議等では、 「アジアゲートウェイ」構想と称して、30万人計画を打ち出しております。(それを受けて、 過日福田首相も所信表明にて数値目標を掲げました)それはそれで結構なことですが、数さえ増やせば良い という問題ではなく、日本を訪れた学生が再び日本に来たい、できれば日本でしごとをしたいと考える 環境づくりが肝要とおもわれます。それには寺田さんのような人物が不可欠です 最近、ねじれに由来する政府「無機能状態」、社会保険庁や防衛省の不手際にみる「日本国」行政不信が 蔓延しているようですが、「大人がしっかりしておれば、若者はついてくる」そして「人間関係を大切にする」 というわが国固有の文化は世界に範たるものあり、と実感した一日でした。 自衛隊 省に昇格 早計か 託したい 一縷の望み 若者に