釣り日記(ツバス、カマス) 投稿者:高木伸 投稿日:2008年 9月 6日(土) 4,5年前までは毎週のように行っていたのが最近は釣行することがめっきり減ってしまった。 釣りに対する情熱が失せたわけでは無いけれども、何故か少なくなった。 管理人さんの御好意で「釣り日記」については、作品集に残してくださっているので、 いつ釣行したかが分かるようになっている。 そこで、作品集を見てみると今年の3月12日に行ったきりになっている。 もう半年も行っていないことになる。 ところが、記憶を辿ってみたら3月12日から今までに少なくとも2回は行っている。 確か夏の暑くなる前の6月に出かけて、1回目はチャリコ(小鯛)を10匹程度、2回目は 小アジを山ほど釣っている。 いずれも美味しい魚であるが普通に釣れる魚なので「釣り日記」として残さなかったようだ。 その後は猛暑となりちょっと御無沙汰している。 さて、秋の気配を聞き、魚のことが気になっていたが、猛暑が遠ざかった途端に長雨が続いて 釣行出来ない状態が続いた。 釣り師なら皆知っていることだが、釣りに禁物なのは風であって、雨は問題ない。 問題ないどころか、雨が降っているときのほうが釣果は良い場合が多い。 ところが、私の場合は雨が極端に苦手なのである。 雨が降ってびしょびしょになるとたちどころに風邪を引いてしまうからである。 私もトトシカーナ氏と同様髪に力が無いが、そのために頭部にかかる雨の量が多すぎて 風邪を引くのでは決して無い。 何故ならば釣りのときは帽子を被っているからである。 従って、雨に弱いのは本質的な問題であろう。 いささか前置きが長くなったが、今朝起きてみると昨日の雨とは打って変わって晴れていた。 体調はほぼ万全である。 何故、ほぼかと言うと昨日歯医者で麻酔をして治療をし、麻酔が取れないうちに食事をしたら 食べ物と一緒に唇まで咬んでいた。 麻酔が取れてから唇が大きくはれてしまっていてそれがちょっと気にかかる程度である。 さて、この時期はまだメバルはいないので、2年位前76センチのスズキを釣ったのを思い出し スズキを釣ることにした。 (*管理人さんへ!76センチのスズキを釣ったのは確か2年ほど前だったように思います。 其の時、投稿したので作品集でいつだったか確かめようとしたら、19年1月以前のものは ありませんでした。2年前のものは記録として残っていないんですねぇ。) 2年ほど前スズキを釣った同じ場所が空いていたので、そこに釣り座を構え早速仕掛けを投入した。 竿は2本で1本はサビキ仕掛け。もう1本は飲ませ用の仕掛け。である。 釣り師でない方には分かりにくいかもしれないが、少し解説すると、この釣りはサビキ仕掛けで 小アジなどの小魚を釣り、その生きた小魚をもう1本の飲ませ用の竿の仕掛けの針に背掛け又は 鼻掛けにし、小魚を泳がせて大きな魚が食らいつくのを待つ釣りかたである。 そしてこの釣りは、小魚が如何に元気な状態で泳ぐかで釣果が分かれる。 従って、サビキにかかった小魚のダメージが少ないものを選ぶ必要がある。 脳天に針が刺さったり、腹に針が刺さった小魚はダメージが大きいので餌にはならない。 小魚は猛烈に沸いていて、サビキを投入するとすぐに食いついてくる。 小魚は主に小アジとウリボウである。 ウリボウとは一般にイノシシの子供を言い、縞模様の愛らしい姿をしている。 シマイサキの幼魚は縞模様のイノシシの子供に姿が似ているためこの名がある。 小アジとウリボウとではどちらが餌として良いかは好みの問題であるが、私の場合は ウリボウを餌にしたほうが今までの釣果が良いのでウリボウを餌とした。 釣りはじめてあまり間が無い時に大きな当たりがあったので合わせると、ズッシリとした 手ごたえがあった。 3ヒロ程度の深さだったのすぐ姿を現したそれはかなり大きなメジロ(60センチほどのブリ) だった。 ところが、次の強い引きでハリスがあっさり切れてしまった。 何年か前に作った古い仕掛けをそのまま使ったので、多分ハリスが傷んでいたに違いない。 それでも、大して残念ではなかった。 つまり、長いやり取りの末やっと水面まで浮かせて、タモを入れるときに逃げられるのに比べれば 殆んどやり取りをせずに逃がしてしまったのでショックは少なくてすんだ。 その後、サビキに小魚よりは強めのアタリがあり、上げてみると30センチのカマスであった。 カマスはこの釣り場では滅多に釣れない魚なので少し嬉しくなった。 同じ場所を狙ってカマスをもう1匹ゲットした。 結局カマスは4匹釣れた。 飲ませ釣りの方はその後一向にアタリが無い。 其のうち、サビキ仕掛けのタナを浅くしたら小魚がワッと寄ってきてサビキ針に食らいつく。 そして、何やら黒い影が通ったかと思ったら竿が大きくしなり、右に左に下にと引きずられる。 ハリスが1・5号と細いので竿を立てて竿の弾力で魚の強い引きに対抗する。 横にいた夫婦がタモを入れてくれ、上がってきた魚は33センチのツバス(小型のハマチ)であった。 ツバスはサビキに掛かった小魚を飲み込むのでサビキでも釣れるのである。 しかし、ハリスが細いのでこれ以上のハマチ級がくればお手上げであろう。 今日は結局、飲ませ仕掛けの方では釣れなくてサビキ仕掛けでツバスを3匹ゲットした。 カマス4匹、ツバス3匹、小アジ20数匹釣ったところで納竿した。 よく釣れていたからもう少し粘っても良いのだが、この時期の日中はまだとんでもなく暑い。 今日は風が無かったので暑さが増長しもうこれが限度であった。 帰り際、タモを入れてくれた夫婦にお礼を言った後の会話。 私: 今日はスズキを釣りに来たけど、スズキはいないんですかねぇ。 旦那: ハリスは何号ですか? 私: 2号です。 旦那: 2号じゃスズキは釣れませんよ。5号か6号くらい無いと切られてしまいます。よっぽど上手に 上げないと4号でも無理ですね。私は4号で切られました。 私: そうですか。それではお先に。 (以前の私であれば、「否。2号でも上がりますよ。私は2号で76センチのスズキを 上げているし、60センチ級も数本上げています。」と反論したものですが、 最近は言わなくなりましたね。相手の立場に立てば相手のプライドを傷つけることになるし、 そんなことで自慢してもしょうがないものね。)