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                       釣り日記(スズキ、アイゴ)  

                                        投稿者:高木伸  投稿日:2008年10月 4日(土)
   


         台風15号は日本列島の南海上を通過したので、風の影響は無かったが、秋雨前線を刺激して
        9月末から1週間ばかりぐずついた天気が続いていた。

        昨日は久しぶりに良い天気で、今日(10月3日)も引き続き秋晴れの良い天気となった。
        前回スズキを釣りに出かけて、スズキは釣れなかったがツバス(ブリの子)が3匹釣れたことは
        既に報告済みである。
        帰ってから刺身にして食べたが、サッパリして意外と美味しかった。

         さて、今回は前回同様スズキを狙うのと、同時にサンバソウ(石鯛の子)にも挑戦してみること
    とした。
        竿は3本用意した。
        竿は普通1本しかもって行かない。
        メバルを狙う時はアタリがあったら合わせる釣りなので置き竿が利かない。
        メバル狙いは1本で十分なのである。

        今回は狙う魚がメバルでは無いので(メバルは今の時期ほとんどいなくなる)一応3本用意した。
        1本はスズキ釣りのエサにするために必要な小アジやウリボウ(シマイサキの幼魚)を釣るための
        サビキ仕掛け用の竿。
        もう1本はサビキで釣った小アジなどを泳がせて釣るための、スズキの飲ませ釣り用の竿。
        これは置き竿にしてアタリを待つ。
        そして、3本目はサンバソウ用の竿。これも置き竿にしてアタリを待つ。

        仕掛けのサビキは市販品、その他は手作りである。
        スズキ用にはチヌ針4号とハリス2・5号、サンバソウ用にはウミタナゴ針7号とハリス2号を
    用意した。サンバソウはイソメ類で釣る場合もあるが、私は活きエビを使っている。

        さて、スズキやハマチを釣るのに必要な小アジなどはサビキ釣りで現地調達をするが、
    釣り場に入ったら近くで釣っている人のサビキ仕掛けにウリボウが鈴なりで釣れていた。
    しかも、それを捨てていた。
        小アジは釣れたら皆さん持ち帰っているが、ウリボウは捨てている人が多い。
        サビキ仕掛けで釣るのが面倒だったので、その人から1匹譲ってもらいそれをエサにしてアタリを
    待った。
        この場所は前回ツバスを釣ったところなのでいけると思ったが一向にアタリが無い。
        暫く待ってもアタリが無いので、場所を移動しようとした時に、飲ませの竿に妙なアタリがあった。
        合わせても空振りとなる。
        暫くしてまた同じようなアタリ。今度は竿を上げないで静観することにした。
        ウリボウが海中でかなり動いているのが竿先の動きで分かる。
        激しく動いた後、竿が横にスーと動いていく。
        このアタリはイカのアタリだ!
        イカは針では釣れない。イカテンヤかエギを使って釣る。
        まさかイカが来るとは思わなかったので、イカ用の仕掛けは家に置いてきた。残念!
        リールを撒くとエサのウリボウの背中の部分が食われていた。イカ独特の食べ方である。
        この場所にいてもイカが食うだけなので、場所を変えることとした。

        今日は平日なので土日に比べたら空いていたが、それでも秋磯でお天気だったので
        よく釣れる場所は誰かが釣っていた。
        そのうち、潮止まりとなった。
        本命の場所には入れなかったが、以前大きなアタリがあって取り逃がした場所が空いて
        いたので、そこで釣ることとした。
        タナを少し深くしてアタリを待っていると小さなあたりと共にエサを食われる。
        中々エサ取りが上手である。秋磯はエサ取りが多い。
        エサの刺し方を変えたり工夫しても中々針掛かりしないが、たまに釣れることがある。
        今日の釣果のアイナメやカワハギやウマズラはエサ取りが上手い。

        突然潮が動き出した。と同時に小さいけれども明瞭なアタリがあった。
        すかさず合わせると、ギューンと引っ張る強いあたりに思わず竿がのされそうだ。
        竿と手と糸が一直線になるとハリスを切られてしまうので、ここは竿をタメテ強いあたりに備える。
        竿が折れるかと思うほど曲がるがそこは竿の弾力を信じて堪える。
        一瞬大型のハマチと思った。そして、間が悪いことにスズキやハマチに備えて用意した
    ハリス2.5号の方ではなく2号のハリスに来ている。強いアタリを2,3度カワシて水面に
    浮いてきたのは待望のスズキであった。
        隣の人にタモで掬ってくれるようにお願いする。
        隣の人は要領を得ない人で、何のことか分からずにいる。
        そのうち理解してくれてタモを入れてくれたが、タモを入れるのは初めてとのことで
    中々掬えないでいる。
        スズキはタモに入れるときもエラ洗いするので気が抜けない。
       「もっと、タモを水中深く入れて!」と大声を出す。
        やっと、タモに入った時は正直ホッとした。
       「有難う」とお礼を言ってタモに入ったスズキを眺めた。さほど大きくなかった
    (後で測ったら47センチだった)が元気なスズキで銀色に輝く魚体が美しかった。
    いま時分のスズキは美味いので直ぐに締めてクーラーに収めた。

        潮の動きはトロトロとして決してよくなかったが、このような潮に最適な場所だったのか
    それからというもの入れ食い状態となった。釣れてくるのはサンバソウだ。
    もう20センチくらいに成長しているのでイシダイの子だけあって引きも強い。
        お隣の人は釣りの経験があまり無いのか釣れないでいた。
        私は先ほどタモで掬ってくれたお礼にサンバソウを4匹差し上げたら大変喜んでくれた。

        暫くサンバソウの入れ食いを楽しんでいたら、潮がよれた。と同時に
    今まで経験したことが無いアタリ!
        すかさず合わせると鋭角的な強い引き。間断なく強い引きが続く。チヌに似た引きだ。
        水面に顔を見せたのはアイゴであった。隣の人にタモを入れてもらったが今度は上手くいった。
      取り込んでみると背びれをピンとたてている。
        20センチほどのアイゴは釣ったことがあるが、30センチはあろうアイゴは初めてである。
        この釣り場でも珍しいのではないだろうか。
        この魚の背びれには強烈な毒がある。
        早速、背びれ、尾びれをハサミで丁寧に取り除いた。
        危険な目をしてでも持って帰るのは、この魚が毒魚にもかかわらず美味しいからである。
        その後もサンバソウが釣れ続いたが、スズキとアイゴが釣れたのに満足して暫くして納竿した。

        帰ってからスズキとアイゴは三枚に下ろして刺身にした。
        刃物の産地三木で買った出刃包丁がやっと役に立った。
        スズキはわさび醤油で、またアイゴはポン酢醤油で食したが、釣った後直ぐに締めたので
    最高の味でした。

        釣果:スズキ47センチ1匹。アイゴ30センチ1匹。アイナメ25センチ2匹。
       サンバソウ17〜20センチ9匹。 カワハギ18センチ1匹。
       ウマズラハギ17センチ1匹。ガシラ15センチ1匹。