釣り日記(ワンチャンス) 投稿者:高木伸 投稿日:2009年 3月 9日(月) 年のせいだとは思いたくないが、3月7日に今年になって初めての釣りをした。 いつもは新年早々から釣りに出かけるが、今年は特に体が悪いわけでもないのだがついつい 釣行が遅れてしまった。 3月7日は須磨海釣り公園のメバル釣り大会の初日である。 この大会は3月15日まで行われていて、期間中最長寸のメバルを釣った人が優勝である。 メバル釣り師としては家に引っ込んでいるわけにはいかないのである。 釣り公園の入り口で入園料を払う。 65歳から入園料が半額になった。 皆さんの地域でも65歳になると色々な面で特典があると思うが、神戸市は市内の色んな 施設の料金が半額になる。 自分では年より若く見られるように努力しているので、年齢を知られることに多少抵抗は あるが安くなるのなら年齢を知られても良い。 釣り場まで行く途中で常連さんが釣っていたので声をかける。 常連さんによると、今年はメバルが少なく先々週の水曜日からさっぱり釣れないとのことで あった。 常連さんの中には4日間連続でぼうずの人もいるようだ。 悪い予感がする中で竿を出してみたが、案の定全くアタリが無い。 釣り座を変えても竿先はピクリともしない。 時間だけが過ぎてゆく。 其のうち潮が止まったので、エビを少し撒いてみた。 2、3匹づつ少し間をおきながらパラパラと撒いていた。 ・・・と、今日始めての微かなアタリが竿先を震わしている。 間髪をいれずに竿を立てた。 ズッシリした重みが手に伝わる。 あまり締め込みがなかったが水面近くに上がってきたのは90センチに手が届きそうなスズキが 大きな口をあんぐりあけのたうち回っている。 ところが、次の瞬間スーといなくなった。 メバル釣り用の小さな針だったので口に上手くかかっていなかったのか? この小さな針で76センチのスズキを仕留めたことがあるので、逃がしたスズキはやはり相当 大きかったのであろう。 アタリはこれ1回でその後もアタリがなくその日はボウズに甘んじた。 これだけでは釣り日記を公開したくなかったが、釣れない時こそファイトが沸くもので、 今日再挑戦してみた。 釣り場に着いたのはいつもより遅く10時を過ぎていた。 満潮は10時だったので丁度下げ始めたところだ。 一昨日とは違う常連さんがいたので、メバルの状況を聞いてみた。 小生 どう釣れますか? 常連さん お帰りになった方がよろしいよ。 今日も駄目か。と思いつつ、第1投。 下げ始めたばかりで潮はあまり動いていないので、タナは少し浅くした。 そして、第2投目。 置き竿にして2本目の竿に糸を通していると、置き竿にした竿がかすかに動いている。 糸を通している竿を放り投げて素早く合わせるとずしりとした大物の感触が手に伝わった。 当たりが小さいのは大物が多いという例に漏れず、ものすごい引きである。 目に見えない魚とやり取りしながら周りを見渡す。 この引きの強さではタモがないと上がらない。 20メートルほど離れたところで釣っている人がいたので、声を掛けた。 タモを持って来て! その人は素人さんらしく、タモは持たないで体だけで来た。 どうやらタモの意味が通じなかったらしい。 其のうちに水面では大きなチヌ(黒鯛)がバチャバチャと必死の抵抗を試みている。 そこにある網を持ってきて! やっと意味が通じたらしく、網を取りに行ったが今度は網に彼の竿を引っ掛けたらしく針が 網に絡んだようだ。 丁度通りかかった人が絡んだ針を外してくれた。 その間も水面ではチヌが暴れている。 やっとタモを持ってきたが、どうやらタモの使い方が分からない様子。 ここの常備のタモは1メートル級の魚が来ても掬えるような、5メートルほどの大きな 青竹に大きなタモがくっついている。 従って相当重いので、大物がかかったときは誰かがタモを入れてくれる。 ところが、この方には頼めないので、重いタモを小脇に抱えて片方では竿を操作しながら やっと取り込んだ。 早速、管理棟で寸法を測ったら49センチ、2・6キロであった。 チヌは平成16年1月に53・5センチ2・9キロを上げて以来実に5年ぶりの快挙であった。 4時間粘ったが当たりはこれ1回きりであった。