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                    釣り日記(グレ) 

                                投稿者:高木伸  投稿日:2009年 6月19日(金)

           1週間前から急に暑くなってきた。
           入梅宣言をしたのに雨が降っていない。
           空梅雨かと思ったらそうでもなさそうで、来週から雨の予報が出ている。

           今年はメバルが釣れない。
           メバル釣り師としては残念この上ないことである。
           かといって、このまま釣りをやめる気にもなれない。

           丁度梅雨の頃は水温が20度位になり魚が活性化する時期で、
           大物が狙いやすい時期である。
           須磨海釣り公園の招待状もあることなので久しぶりに出かけることとした。
           今の時期、たまに30センチ程度のサンバソウ(イシダイの幼魚)やグレ(メジナ)
           が来る時期なので、餌をアオイソメにしてみた。

           いつも使う活きエビは今回は無しにした。
           つまり、メバルは諦めたということである。
           針もいつものメバル用から変えてチヌ2号とし、ハリスも大物に備えて2号と
           いつもより太目とした。

           さて、釣り場に着いたときは丁度干潮止めでこれから上げ潮となる。
           潮は動いていない。
           この釣り場は潮止まりから潮が動き始める時が魚が活性化するので急いで仕掛けを作る。
           仕掛けが出来、針に餌を付ける段階で戸惑ってしまった。
           いつものエビとは勝手が違うのだ。
           アオイソメはミミズのお化けみたいなやつで、ミミズに沢山の足が生えている様は、
           ミミズとムカデの合いの子のようだ。くねくねぬるぬるして中々針に刺さらない。
           あまり指に力を入れて捕まえたら弱ってしまい餌にならないので、つかむ力加減が難しい。
           おまけにこの虫は咬むのである。
           やっと針に刺して水中に放り込んだ。
   
           タナは浅くした。
           サンバソウもグレもタナは浅い。
           2・5ヒロから3ヒロといったところだ。
           暫くして微かな当たりがあった。
           仕掛けを上げたら針のちもとの部分の餌を残して食べられている。
           もう一度同じタナで責めてみた。
           仕掛けを上げたら同じ結果だ。
           餌取り名人のウマズラではないだろうか。

           その内、潮が少し動き出した。
           上げ3分といったところに入ったようだ。
           なおも、アオイソメと格闘しながら餌を付け同じ動作を繰り返す。
           今度は今までよりは少し明確なアタリが来た。
           合わせるとズンとした重みがあったが針にかからない。
           これはいよいよウマヅラだろうとなかば諦めかけて、再度仕掛けを入れた。
           今度も同じアタリがあったので、合わせたら今度は針がかりした。
           針にかかった途端一気に水中に持っていく。
           ウマヅラではない鋭角な引き。
           何度かのやり取りの後水面に顔を見せたのはグレであった。
           vタモが必要だったので、近くにいた人にタモを入れてもらった。

           この釣り場では滅多にグレが上がらないが、どうやらここのグレはすれているようだ。
           帰ってから長寸を測ったら丁度30センチあった。
           丸々と太っていたので刺身にして食べたら、これが中々美味であった。