釣り日記2012(6月の釣り) 投稿者:高木伸 投稿日:2012年 6月 4日(月) 防波堤の釣りにとって6月はベストシーズンである。 地上では4月や5月の爽やかな天気が終わり、気温も高めでじめじめとした天気となるが、海の温度は地上より 1か月か2か月遅れるので、6月は最も良い温度となる。 魚も人間と同様過ごしやすい温度の時に食欲がわくのか良く釣れるのである。 尤も、魚も人間同様、世の中を斜(ハス)に見ながら生活しているものもいるわけである。 つまり、そういう例外は真夏の暑いときや冬の寒い時に活発に動きえさを求める。 従って、年中釣りができるというわけだ。 しかし、大多数はベストシーズンに良く釣れる。 6月の海岸近くは雨さえ降らなければ、気温は多少高くても浜風という海特有の風が吹くのでそれほど過酷ではない。 須磨海釣り公園のホームページによると、6月1日には早くもグレ(メジナ)が釣れていた。6月2日には石鯛だ。 グレは24・8センチ、石鯛は31センチでいずれも今年の記録賞となっていた。 グレも石鯛も磯の魚で防波堤で釣れるのは、せいぜい30センチほどである。 4,50センチ級の大物が釣れる磯よりははるかに小型なのである。 しかし物は考えようで、危険な目をして遠方まで足を伸ばすことなく、足場が安全な場所で強い引きを愉しめるのだから 年配者にはちょうど良い。 それに、両方とも美味しい魚なのだ。特にグレは最高に美味しい。 というわけで、久しぶりに釣行した。 グレと石鯛が釣れるポイントは大体決まっている。 須磨浦公園駅前の駐車場は高台になっていて、眼下に海釣り公園を遠望できる。 その場所に誰か入っていないか確かめてみた。 釣り場までは遠いのではっきりとは見えないが、どうやら誰も入っていないようだ。 ここから、釣り場まで7,8分はかかる。 それまでに誰も入らないように、はやる心を抑えながら重い荷物を抱えながら早足で進む。 目的の場所に釣り座を構えた時はほっとする。 釣りにとって腕は二の次で、一番大事なことは釣れるポイントを押さえることだ。 魚のいない場所でいくら粘っても仕方がないのである。 ところが、今日は大潮にもかかわらず悪戦苦闘した。 最初、立て続けにアタリがあったがかかってきたのは10センチほどの小さなガシラ(カサゴ)だったので放流した。 そのご、一切アタリがないのである。潮は大潮にもかかわらず早くもなく遅くもなく申し分ない。 どうやら、潮時が悪いようだ。 引き潮が始まったのが8時で釣り座に着いたのが9時半なので、下げ3ぶは過ぎている。潮どまりは1時なので、 12時頃までは無理かもしれない。 12時ごろアタリがあり合わせたが、大きなアタリの割には大したことは無く、水面で針が外れてしまった。 水面下で見た魚は海タナゴであった。 海タナゴは身が柔らかいので余程のことがない限り、持ち帰らないことにしている。 12時15分位したとき、海がざわついてきた。 明らかに流れに変化があり潮どまりが迫ってきているのだ。 3ヒロ程度の浅いタナを執拗に攻めていると、スッと糸がフケタ。 すかさず合わせたら強い引き。 チヌ(クロダイ)でも石鯛でもないぐいぐいとした力強い引きはグレの引きだ。 強い引きに備えて腰をため強引にリールを巻いて上がってきたのは丸々と太った27センチのグレであった。 そのご、潮が変わった。 潮が変わって再び潮が動き出した時、竿をひったくるようなアタリがあったのであわてて合わせたら 20センチのメバルが釣れた。 今日は、グレや石鯛に合わせてエサをマムシ(岩イソメ)にしたが、マムシでメバルが来たのは初めてだった。 帰ってから気が付いたが、グレの27センチは届ければ記録賞だった。残念! グレもメバルも3枚におろして糸作りにし、すりおろした大根に混ぜてポン酢しょうゆをまぶし、 一味唐辛子をふって食べた。 久しぶりの釣行であったが、何とか釣れて満足した。