釣り日記2012(梅雨グレを追って) 投稿者:高木伸 投稿日:2012年 6月30日(土) 2012・6・29(金)晴れ グレは寒グレ、梅雨グレの言葉があるように寒い時と梅雨の時期がシーズンである。 味の方は寒グレが最高だが梅雨グレも美味しい。 魚屋の店頭には中々並ばない、どちらかと言えば釣り人の魚である。 私が通う須磨海釣り公園には寒グレはいない。 またここのグレは梅雨の時期にしかいない。 梅雨の時期といっても6月いっぱいで7月にはいなくなる。 一体どこに行くのか、ようとしてわからない。 朝9時半に釣り場に着く。 いつのころからか、入り口に同公園の当日の潮時表が張り出されるようになった。 それによると今日は長潮、午前9時半に潮替わりで「東流れ」。これが午後5時半まで続く。 「東流れ」と「西流れ」はこの地独特の言い回しで、「東流れ」は「上げ潮」、「西流れ」は「下げ潮」のことである。 釣りをしない読者のために潮のおさらいをしておくと、潮は月の満ち欠けと深い関係がある。海水は月の引力によって 影響を受け、新月と満月の時が最も干満の差が大きく、この前後を大潮という。 季節的には春が最も大きく動く。鳴門の渦潮観光は春の大潮を狙えば良い。 大潮から月の満ち欠けに従い中潮→小潮→長潮→若潮→中潮→大潮と繰り返す。 私の経験からは長潮が最も釣りづらい。 なぜ、よりによってこの日を選んだのか疑問に思われるかもしれないが、これは天気予報と深く関係している。 私は雨が大の苦手なのだ。 従って、雨の予報日は敬遠することにしている。 おりしも、九州に梅雨前線が停滞し、気象予報士はその影響を重く見たようだ。 しかし、結果的には6日ほど雨らしい雨が降っていない。 というわけで、今日に相成ったわけである。 潮は悪くても、潮時というものはある。 丁度到着した時間が潮がわりなので、釣り座を構えて仕掛けを用意していたら潮時になりそうだ。 急いでポイントに向かう。 今日もグレのポイントには誰も入っていない。 グレは潮目を好む。 須磨海釣り公園は人工の釣り場で須磨の沖合に何本もの鉄筋の柱を打ちこみ、釣り場はメッシュの鉄の網を敷いている。 鉄筋の柱に潮が当たりその周辺に潮目が出来ている。 そこを狙うのだ。 釣り座から潮の動きを見てみた。 おかしい。潮が逆に流れている。 近くに常連さんがいたので聞いてみると、これから「西流れ」になるようだ。 ホームページで調べた限りでは、グレが釣れているのは「東流れ」の時なのだ。 悪い条件だが、潮時なので半ば期待しながら急いで釣り座を変更した。 潮上のほうでは若い女性が嬌声を挙げながら釣りに興じている。 サビキ仕掛けに小鯵が鈴なりに付いていた。 サビキ仕掛けのアミ籠のアミエビが私の釣り座まで流れてきて丁度コマセの役目を果たしそうだ。 エサのマムシを針に刺し、第1投を振り込んだら第1投からアタリがあった。 合わせたら強い引き。この鋭角的な引きはグレの引きだ。 腰をためてそのまま引き揚げたら24センチのグレであった。 その後、しばらくしてアタリがあった。 合わせと同時に強い引き。先ほどのより明らかにデカい。 強い引きに耐えてリールを巻き始めたら、フッと軽くなった。 針ががりが浅かったようだ。 潮が悪い時は食いが浅いのでこういうときがある。 そのうち潮が速くなったので、潮が当たらない方の柱の際を狙った。 潮が速い時この潮が当たらない柱の際は、時々チヌが釣れるときがあるのでそこに釣り糸を垂れて待った。 暫くあたりがなかったので、もう1本に竿で底を狙うことにした。 グレ狙いの上層とは違い、この時期鯛やヒラメがごくたまに釣れることがある。 ただし、狙って釣れるわけではないので、置き竿にしておく必要がある。 置き竿に大物がかかったら、竿ごと海に持っていかれるので、竿の尻を釣り座と固定する必要がある。 最近そういう道具がないものか物色していたら、たまたま入った100円ショップにピッタリのものがあったので 買っておいたのを今回初めて使うことにした。(写真参照) 大物に備えて竿を固定したが、釣れてくるのはべらやガシラなど小物ばかり。 大物は大潮など潮が良い時でないと釣れないのだろう。 その後、グレを1匹追加して納竿した。 小鯵が釣れだしたので、今度は鯵をエサにして夏のスズキを釣ってみたい。 スズキは夏が旬の魚で、これが同じスズキかと思うくらい夏は美味い。