釣り日記2012(施設無料開放の日) 投稿者:高木伸 投稿日:2012年11月 9日(金) プラタナスやイチョウが色づき時折北風が吹き、落ち葉の季節 になるとメバルが釣りたくなる。 メバルにはまだ少し早いようだが、一度釣りのことを考えたら落ち着かなくなってしまう。 というわけで、須磨まで車を飛ばした。 須磨浦公園の駐車場に車を止めて、沖の釣り場を眺めたら金曜日なのに釣り人が多い。 海釣り公園の入り口まで行ったらゲートが開いていて、大きな看板が目についた。 神戸マラソン協賛 海釣り公園無料開放の日 須磨海釣り公園は神戸市が建設し、市の外郭団体が管理運営している。 入場料は4時間1200円。65歳以上は半額になっている。 これが時間無制限でタダなのだから多いはずだ。 中に入って驚いた。釣り場がほとんど釣り人で埋め尽くされている。 たまにスペースがあると置き竿がしてあったりする。 私はこの釣り場を利用して30年以上なるが、1976年のオープンのころは賑わっていた。 当時は釣り人で一杯になることが多く、特に土日は多くて入場制限をしていた。 私は当時の盛況をふと思い出した。 さて、現実に立ち返り釣り座を探さなくてはならない。 ポイントはどこも塞がっている。 探すうちに1か所柱の傍が空いていた。 長い間釣っているがこの場所では釣ったことがない。 潮は長潮で多分トロトロと流れると思うので、この柱に潮がゆっくりと当たって何かが釣れるだろう。 エサはメバルを期待して生きエビだ。 しかし、この潮の流れではメバルは期待できないし、どこもまだメバルは釣れていないようだ。 生きエビをちょん掛けして柱の際に仕掛けを2ヒロ半降ろしてアタリを待った。 フアフアしたアタリはあるがすぐにエサがなくなる。 草フグのアタリではない。サンバソウ(石鯛の幼魚)のアタリか? サンバソウは潮が良い時は明確なアタリがある。 今日は食いが悪いのかそれとも別の魚なのか? 今度は生きエビの刺し方を腹の中心から刺してみた。 このやり方はウマヅラハギなどエサ取りに有効なエサの刺し方だ。 今度もフアフアとしたアタリが続く。 引き上げて見るとエビの頭と尻尾の部分を食べて、針がさしてある真ん中だけが残っている。 この魚には針が見えているのか? 私は俄然この魚の正体を知りたくなった。 今までの経験から魚の食いが悪い時、このようにエサを少しずつかじることがある。 こういう場合は大きめのエサで誘うと口を大きく開けて食らいつくことがある。 幸い大きめのエサが半分ほど入っていたので、大きいのを選んで針に刺した。 そして、この魚には針が見えているようなので針先をエビの中に隠してジッと待った。 今度はフアフアしたアタリが大きくなった。 すかさず合わせたらズシンとした手ごたえがあり、腰を貯める引きだ。 サンバソウに似た引き。チヌにも似ている。 何だろうと思いながら引き揚げたら、背鰭を大きく広げながらアイゴがあがってきた。 この魚は鰭に毒を持っている。迂闊に触ったら大変なことになる毒魚である。 棘のある鰭を丁寧に除いてクーラーに納めた。 要領がわかったら後は楽だ。 20センチ級のアイゴが入れ食いとなり7匹釣り上げた。 入れ食いとなればほかの魚も寄ってくるのか、20センチ級のサンバソウも2匹釣り上げた。 他の場所ではあまり釣れていなかったようで、「久しぶり」と常連さんが寄ってきた。 常連さん「最近見かけないねぇ」 私「3月に1度くらいかなぁ」 常連さん「平日に来てるの」 私「そう」 この常連さんとは30年来で、以前は土日に顔を合わせていた。 この方は三宮にビルを2つ持つ不動産の社長だが、平日は仕事に精を出していたのか 土日にしか来ていなかった。私より3つ年上なので今は平日に来ているのか知らない。 そのうちアタリも遠のいた。 施設が無料開放でも須磨浦公園の駐車場は無料ではないし、この駐車場は都心並みに 料金を取るのでキリが良いところで納竿した。 (余談) アイゴについて フグ、オコゼなど毒のある魚は美味いものが多い。 アイゴも30センチを超えるものは刺身にできるが、今日釣れたアイゴは20センチ級なので 刺身には向かないと思い煮付けにした。 変わった食べものを食するトトさんに送ろうかと思ったが、自分でも自信がない食べ物なので、 失礼にあたると考え送るのはやめにした。 これから夕食なのだが、果たして美味いのやら??