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                釣り人日誌(ゴールデンウイークの釣り) 

                          投稿者:高木伸氏  投稿日: 4月30日  


         今日は4月の最後の日、明日から5月である。
        1週間ほど風邪を引いていたが、何とか体調が戻ったので、釣りに出かけることにした。
        朝起きたら7時半。
        ゴールデンウイークの期間中なので駐車場が満車になる恐れがある。
        しかし、今日は大潮で潮が良いので出かけることにした。
        途中、馴染みの店で生きエビを買い、須磨に着いたのは9時を少し回っていた。
        心配した駐車場は、満車寸前でかろうじて間に合った。
        釣り場はどこも一杯で、さすがに家族ずれが目立つ。
        この釣り場は安全で、老若男女が楽しめるようになっている。
        トイレの設備もあるので女性にも安心して楽しめる。
        気候も良いし、これで大漁ともなれば最高なのだが、この時期は、
        未だ水温が十分でなく釣り自体は難しい。

        最近は年をとったし、頭で考えるとおりに動作が伴わなくなってきたので、
        この安全な釣り場をホームグランドにしている。

        昔、千葉の内房で、トトシカーナ氏と磯釣りに出かけた時は、
        断崖絶壁を滑るようにして降りていったものである。
        今、考えると、かなり無謀なことをしたなと思ったりする。

        さて、なんとか釣り座を確保し、竿を出してみたが、流れが速すぎる。
        隣の人は朝早くから来ているらしく、朝から速い流れが続いているそうで、
        一匹も釣れないとぼやいていた。
        潮どまりは、10時半の予定なので、もう緩まなければおかしい時間である。
        「潮が緩んだら釣れますよ。」とカッコイイことを言って慰めたものの、
        果たして釣れるか心配になってきた。
        その内、潮が緩んできたが、悪い予感が的中し全く釣れなくて潮どまりとなった。

        潮が変わると釣れる場所も変わるので、場所を替わることにした。
        ラッキーなことに、30センチのメバルを釣った場所が空いたので、
        迷わずそこを釣り座とした。

        潮の流れは不思議なもので、同じ大潮でも一様ではない。
        下げ潮に入ったが、今度は、潮が一向に動かない。
        天気が良いので、未だ良しとしようと、半ば諦めの境地で竿を振り込み続ける。
        1時間位した後、やっと少し潮が動き出してきた。
        それでも釣れないので、半ばやけくそで、かなり深いタナを狙ってみた。
        遠くまで投げて、糸を流れに合わせてフカセ、当たりを待っていると、
        モゾモゾとしたアタリがあり、すかさず合わせると、メバル独特の強い引きがあり、
        慎重な取り込みの後、あがってきたのは25センチの大型メバルであった。
        これに気をよくして、深場を狙い続けるが、アタリが続かない。

        辛抱強く釣っていると、ベテランの常連さんがやって来て、釣果を聞くので、
        「1匹だけです」と答えると、「今の時期1匹が良いほう」と返事が返ってきた。
        さすがに名人だけあって、気配りの言葉をかけてくれた。
        このベテランの老人は、須磨の釣り場の主みたいな人で、
        私は、この人の釣り方を見よう見まねで覚えたものである。

        暫くして、潮が丁度良い流れになってきたので、いつものタナを狙うことにした。
        何度か、振込みを続けた後、ふわふわしたアタリがあったので合わせると、
        ガツンとした抵抗があり、強烈な引き込みがあった。
        隣の名人、私のアタリを見るや即座に「メバルやな」と言った。
        何度かの締め込みの後、上がってきたのは、28センチのメバルであった。
        もう時期的に、大型のメバルは釣れないと思っていただけにうれしい誤算の釣行であった。

        本日の釣果 メバル28センチ、25センチ、21センチ 計3匹