釣り人日記(大アジ) 投稿者:高木伸 投稿日:2007年 9月 7日(金) 台風9号は首都圏を直撃しましたが、皆様被害は無かったでしょうか。 今日は「初秋を楽しむ会」を催されていることと存じます。 さて、一昨日久しぶりに釣行いたしまして、お陰さまで大漁となりなしたので、ここに御報告申し上げます。 鯵はあじと読む。 味が良いからアジという。 嘘のようだが本当の話である。 アジは小さい豆アジから大アジまで美味しく食べられる。 豆アジはから揚げに。小アジはから揚げ、南蛮漬け、煮付けに。大アジは刺身、煮付け、塩焼きに。 いずれも大変美味しい。 アジは5月頃から釣れだし、12月まで釣れる。 5月のアジは豆アジといい、その年に生まれた新子で5センチほどの小魚である。 小魚に似合わず活発に餌を追い、サビキ仕掛けに鈴なりになるほど釣れる。 良く餌を食べるので、驚くほど成長が早く夏には10〜18センチほどに成長している。 当歳魚はその後も成長を続けるが、秋から冬にかけては、18センチ位の型がそろう。 しかし、浅瀬のアジはそれ以上には決して大きくならない。 大きくなったアジは深場に入っていくのだろう。 そして、夏場には2年物のアジが浅瀬に寄ってくる。 20センチ〜30センチの大アジである。 私は真夏になるとメバルではなく大アジを狙って釣行することにしている。 大アジは船で出れば結構釣れているようであるが、浅場にはあまりやってこない。 数が少ないのを釣るのも、また楽しいものである。 そして、ここの大アジは夕方しか釣れない。 9月に入ったというのに、日中は30度を越す天気が続いている。 今日は夏休みを取り、久しぶりに釣行しようと思っていたが、暑くて中々身体が動かずに居た。 そしたら家内から「釣りに行ってきたら」との催促があった。 若い頃は、釣りに行くことを良しとしなかった人が、変われば変わるものである。 昼過ぎ、重い腰を上げて釣り道具を車に乗せ須磨まで車を走らせた。 釣り場は平日だけに空いていた。 それに、海は風があって涼しい。 満潮は1時間後の2時である。 釣り場を見渡すと、大アジの1級ポイントが空いていた。 このポイントは2人が入ったら一杯になるところで、それ以上の人が入ったら、 お祭りしてしまう場所である。 しかもこのポイントは上げ潮のときが実績が高い。 満潮まであと1時間しかないので、急いで仕掛けを整え、早速第1投。 大アジはサビキ仕掛けで狙う。 ハリスも大アジの強い引きに備えて、1・5号を使っている。 ここの大アジ釣りは、50メートル程投げて仕掛けが底についたら大きく竿をシャクッテ 当たりを待つやり方である。 暫く投げ込んでいたが、日中なので、釣れてくるのは15センチほどの小アジばかりであった。 そのうち2時になったが、潮が変わらない。 その後も潮は変わらなくて、納竿する6時までついに潮は変わらなかった。 こういう現象は珍しく、私も長い釣行で過去2、3度しか経験したことが無い。 何故かは分からないが、遥か南海上の台風9号が影響しているのだろうか? 潮が変わらないことは上げ潮が続くことなので、このポイントの場合はラッキーである。 5時までは相変わらず小アジしか釣れなかった。 5時を少し過ぎた頃、大きく穂先が動いた。 すかさずリールを巻いたらズッシリした重量感とともに、時々強く糸を下に引っ張る。 アジのアタリである。 アジは口が弱いので強引に巻くと外れやすい。 慎重に巻いてきて、近くまで寄せたら足元で強い引きがあり、竿をためながらやり取りして、 上がってきたのは紛れも無い大アジであった。 続いて同じ場所でもう1匹を仕留めた。 ほぼ同じようなところを執拗に攻めていたら、今度も大きな当たり。 リールを巻くとやはり強い引きである。 そして、途中で何回も締め込みがあるので、「これは大物では?」との期待を胸に 上がってきたのは鯛であった。 5時から約1時間間断なく釣れ続いた。 久しぶりに満足のいくものであった。 今日の釣果・・・大アジ3匹、鯛3匹、小アジ沢山