|
最近、私の身の回りで3件の性転換の事象がありました。
2件は結婚に際して女性から男性への転換、1件は、これから男性から女性への転換をしたい、というものです。
このような転換については、健康保険が大変厳しい条件があるようですが適用可能で、また、戸籍も転換ができる、ということになっています。
これまで絶えてなかった動きがここ数年で、起きています。それだけ、この問題の急変が著しいのでしょう。
これを、企業の人事問題と考えると、人事担当者には悩ましいことが多いとおもいます。社員が急にそうなった場合、トイレや更衣室をどうするか、という現実の問題から、当該本人のキャリア形成をどう考えていくか、という将来の問題まで、考えただけでも、すぐに様々な解決すべき問題点が浮かびます。
しかし、最近の判決や戸籍の取扱いなどは、性同一性障害の考え方の基本的な考え方の変化を示しているように思います。
かつて、私もそうでしたが、この障害は肉体の実相にかかわらず精神・心が肉体の実相を誤認して、異なる性の意識を持ってしまった障害と考えられていたものが、実はそうではなく、心・精神の方は正常で、これと異なる肉体の方に障害があり、肉体に障害があるから、この肉体の方の障害を取り除いて、本来の形に近づける、だからこそこれはまっとうな手術で、正常化のための医療行為だから、保険が使え、本来の形になったのだから、従来間違っていた戸籍を本来の形にするという意味で、戸籍の変更が認められる、ということのように思います。
そう考えると、人事担当者の悩みは、あれこれ考える必要はなく、本来こちらの性であったものが、本来の形に戻ったのだから、人事上のあるゆる取り扱いをそのように一斉に変更する、という風に割り切るべきことのように思います。
そして周囲も、長年苦悩してきたその人を、最近の医学の進歩によって本来の姿になって、良かったねえ!と受け止めるべきもののように思います。例えば聴覚障碍者が聞こえるようになったり、視覚障碍者が手術により見えるようになったりしたら、良かったねエとお祝をする、その様に受け止めるべきものだと思います。
其のように、私はつい最近思うようになり、その様に主張しています。
|
|