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今朝の読売新聞に、今年から高校性の就職活動のあり方が変わるという記事がありました。
驚いたことに、これまで高校生は原則として1社しか、入社試験が受けられなかったというのです。
これが今年から、民法の改正で18で大人になるから、高卒時も自分自身の判断で、複数の企業の入社試験が受けられるようになったということらしいのです。
これまで高校生は大人でないから、親や学校の教師と相談して、その相談の中から1社のみを選択し、受験していたらしいのです。
是は多分、どの企業にするかは実質的に高校の就職担当の教師の判断にゆだねられていたことを意味するでしょう。
今どき、何の疑問もなく、このような本人の自由意思を抑圧するような制度が、長年の間まかり通っていたのです。
労基法は、18歳未満の労働者ですら、労働契約の締結を親が行うことを禁じています。この趣旨はいうまでもなく、子供にも自由意思を尊重しようとしているからです。
本当に大変驚きました。高校教師という、いわば知的職業である人達が何の疑問もなく、このような非常識を維持する、これは多分ほかの分野にも、その世界の人達が何の疑問もなく非常識を維持しているという例があるように思います。
「総てを疑え」、というのはマルクスの言葉ですが、どうもマルクスは、彼の共産理論はすべて誤りだったようですが、一つだけは、いいことを言っているように思います。
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