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直木賞作家辻村深月氏の「かがみの孤城」を読みました。
この本は2018年の本屋大賞受賞作です。
安西こころはわけあって学校に通っていない中学1年生です。
ある日自分の部屋の姿見が光った。まばゆい光輝く鏡に手を伸ばした。
するとそのまま中に吸い込まれ、気を失ってしまった。
「ねぇ、起きて」「ねぇ、起きてってば」
小学校低学年」くらいの女の子の声だ。
目を覚ますと、異様な子が、そこに立っていた。
狼の、顔、縁日で売られる、狼の面をつけた女の子がそこに立っていた。
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そこは、西洋のお城を思わせるたてもの。そして、そこにはこころと年が違わない少年と少女7人が招かれていた。
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6人はこころと同じ不登校の子供たちであった。また、6人はこころと同じ中学の生徒で、ある時学校で集まる約束をしたのに、それぞれ誰とも会えなかった。
7人は本当に同じ中学に通う子供たちなのか?(この謎はその後明らかになる)
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狼の面をつけた少女から、「この城のどこかに願い事を一つだけ叶える鍵が隠されている。それを見つけたら、その人間は必ず願い事がかなえられる。
ただし、一人が願い事をかなえた瞬間に、7人は家に戻され、この城での記憶を失うことになる。この城にいられる期間は1年間で3月31日までだ」と聞かされる。
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7人は果たして鍵を見つけられたのだろうか?
そして、狼のお面をかぶった少女の正体は?
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作者はこの謎ときを、伏線として物語の中にはめ込んでおり、堂々と読者に挑戦しています。
書き足りないことが山ほどあります。興味のある方は図書館で借りるなり、本屋で購入されるなりして、ご覧になってください。
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